昨年も、
こんな風に強く雨の降る日でした。
小学校の参観日があって、
子供の成長を見て、
お母さんたちといろんなことを分かち合って、
いつものように家路に急ぎました。
そして、やっぱりいつものように
夕食を準備していると、
災害のサイレンと共に、つんざくような広報の声。
「梨子沢が抜けましたっ!」
それだけ言って、消えてしまった…
梨子沢ってどこ?
正直、地理に疎くて、
今思えばなんと頓珍漢なことを考えていたのだろう。
本当に申し訳なく思っています。
それからはなんの情報もなくて、
時間ばかりが過ぎていき
テレビのニュースで、あの恐ろしい光景を見ることになりました。
あれから、1年。
「強い雨が降ると、今でも怖くなる」という知人の言葉に、
何も変わっていない、心の傷の深さを思います。
そして、
天に召された若い命を偲び、
残されたご家族の心の平安を祈り、
被災された方々の胸の痛みが消えることを祈り、
あの時
沢山の方からご心配のお声掛けを頂戴し、
その温かなお心遣いへの感謝の気持ちを新たにし、
降りしきる雨を見つめながら、
もう2度と、
あんな悲しいことが起こらないようにと、
強く願っています。
大型台風が近づいているとのこと。
どうか、
どうか、
何事も起こりませんように……!