先月のとある日、夜10時過ぎに嬉しいお電話をいただきました。
「明日まで、高森町のアートハウスさんで初めての展覧会をやってるから是非ご家族で見にきてね。」
電話の主は、飯田市にお住まいの久保田睦さん。
手仕事をなさってる方ではないので、どんな内容かと興味津々に伺いました。
展覧会名は、‘こんなものひろった展’
それは、とても不思議な空間でした。
広場に落ちていたという青い看板の端切れは、
まるで空を切り取ったように、そこに在りました。
きっとここに来る前は、立派なお店に華をそえ、
その後は、雨風にうたれ忘れ去られたように、あったんでしょう。
消費社会の影でうずもれながら、それでもしっかり存在している・・
言葉では言い表せない、妙な感動(!)が襲い、しばらくそこを離れられませんでした。
その横でにこやかにいらっしゃる久保田さんが印象的です。
そんな久保田さんから、昨日1冊の本をいただきました。
「木の実の宝石箱」 群馬直美 絵・文 世界文化社
原寸大のイラストが570点。
それぞれの木の実にまつわるエッセーが素敵です。
(栃の実もしっかり載っていますよ。(笑))
ほんわかと、心の中に子供のころの感動が戻ります。
山の実のなるこの季節、こんな本を片手に紅葉狩りを楽しめたら
幸せだなぁと思いました。
・・・あらゆることを生まれて初めて見る目でみてごらん。
すると、ほら、世界はこんなにも、魅惑に満ちているよ・・・ 「木の実の宝石箱」より